動揺

2001年12月13日
 今日もバイトは大忙し。何だよ、みんな一気に来るなよ。

 今日はずっとコタツの中でウダウダしてたので、時間がなくなってしまい、シャンプーしたまま家を飛び出していきました。
「ま、どうせ誰も知ってる人来ないだろうから問題ないでしょう。モウマンタイ!」なーんてバカなことを言いながら笑っていたうちが幸せよね。


 次から次へやることが増え、仕事がたまっていく…。はぁ…。もう髪もぼっさぼさ。
そんな時お客さまが来た。


 何だか見たことある顔…。

 え、まさか…。

 私がまだ高校生だったころ大好きだったT先輩。


 ぐぁぁぁぁん…。よりによってこんな日に。
 「T先輩ですよね?」
 「うん。何、バイト?」
 「はい…」
 「ふーん。」


 相変わらず愛想がない人ね。
 でも私は大好きだった。
 みんなにいぢわるだ、変わってるだ何だ言われてそんな噂があったけど。
でもあなたはそんな人じゃないよね。
いぢわるい所の影にある優しさが好きだった。
「一緒にいたい」というよりも「ただ好き」という気持ちが強かった。憧れに近いというのだろうか。一緒になんていたら私は緊張して何をしでかすか分からないもの。時々話をするので精一杯。それでもよかった。それでも私は好きだった。あの時は若かったのかしら。

あれから何年?
噂は時々聞いていたけど、自分の目で見るのは高校卒業の時に街で偶然会って以来。
 相変わらず女を見る目はないらしいわ(笑)


 一瞬にして動揺して、仕事が手につかなくなってしまった。
胸に付けた名札を落としてしまい、必死で床にへばりついて探したり、ネガを狭いところに落としてみたり、意味もなくウロウロ。

 あれから何年かたっているというのに、たった数秒目の前に現れただけで私をこんなに動揺させるなんて…。


 相変わらず、というか前にも増して愛想がない男なのに。


 まぁ、でも高校生だった私のいい思い出だから、そっとまた胸にしまっておこうかしらね。
あの頃みたいな気持ちってもうなくなってしまったんだね。悲しいけど時間が経つと薄れていくもんなんだね、感情って。

 でもね
あの時みたいな感情はないけど、でも「どこかで幸せでいて欲しい」っていう気持ちは変わらないよ。 
あなたを見ていると、私とは全く違うベクトルっていうか、全く違う方向を向いて歩いてるな、ってひしひしと感じるんだ。それでも出会えた、っていう事に私は感謝をしています。


 どうか、どこかで幸せでいて下さい
 そして もうしばらくは会いませんように


  

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